1、社会不安障害と診断されるまでのこと

3年前のある日の朝、

私は大好きな恋人の家で目を覚ましました。

 

その日の前夜は、

その頃頻発していた

“不安の波”に襲われよく眠れませんでした。

 

朝のニュースを見ながら

仕事に行く支度をしていたのですが

悲しくて涙が流れてしまいました。

 

気持ちが不安定なことは

恋人に話していましたが

上手に説明することができていませんでした。

 

ニュースでは

芸能人の訃報を伝える特番をやっていたので

恋人はそれが私を刺激したのだと思い

テレビを消しました。

 

実際にはなぜ悲しいのか

私にはわかっていませんでした。

 

私、変だよね?

友達が病院紹介してくれたんだけど

行った方がいいかな?

 

恋人は、行きなと言って

パソコンを開いてその病院を調べてくれました。

 

心療内科とは縁遠い性格の恋人に

病院に行こうと思うと伝えるのは

勇気が要りました。

 

そうしてその日の夕方

社会不安障害と診断されたのでした。

 

社会不安障害の原因となるものは

この世の中にある、

社会にある、

だからあなたのせいではないです。

 

先生はそう言いました。

 

私にはとてつもなく恐ろしい病に思えました。

だって世の中や社会が原因なんて、

じゃあ私には治しようがないじゃない。

 

その時初めて、

社会の中に生きている

たった1人の自分という存在を

感じました。

 

その日からしばらく

私は暗くて大きい

真っ黒な海に投げ込まれたような気分で

過ごしました。